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2018年6月7日木曜日

月の裏の蜜時 127


あなたとの約束のために、時間は無駄に流れ落ちる。

後からやって来る悲しさを分かっているから、体が・・・、心が・・・、時間から逃れようともがく。

苦しい想いは消したくても消えてくれないから、虐めて壊していく。

壊れかけの体と心は、どんよりとした重苦しい空気に包まれながら空虚の穴へ落ちていく。

無意味な音をたてながら渦巻き落ちて、感覚を消していく。

壊れることでしか消せない虚ろな夜を越えて薄明かりの中、あなたへの想いは擦り切れている。

「今日会えない。」っていうあなたからのメッセージを知っても、悲しく想えないほどに・・・。

安堵さえ吹き抜ける。

それでも、繋がりの音が悲しく闇に吸い込まれていくと、薄れていた悲しみを揺り起こす。

私のたどり着けない場所が、あなたにはある。

そのことがどれだけ私を傷つけていくのか、あなたは気付こうともしない。

これから私はどうしたらいいのかしら・・・?

どこまで私はあなたを許せるのかしら・・・?

どこまで私は私を許せるのかしら・・・・?

ズルい私は、誰か他の人を求め逃げ出したくなる。

それなのに、あなたへの想いがわたしを強く抱きしめ離さない。

その想いに顔を埋めてしまっている私は、誰かが近づいて手を差し伸べてくれていても気付かずに見過ごしてしまっているのかもしれない。

本当に求めるべき人は、あなたへの想いの陰に隠れてしまっているのかもしれない・・・。




逃れたいのに、逃れられない・・・。